写真関連のiPhoneアプリは幾つもあるのですが、26日に発表された「Oil Canvas」は、かなり使い込めそうです。
「Oil Canvas」という名の通り、このアプリはインポートした写真をブラシでなぞっていくことで誰でも上手に油絵調の1枚を仕上げることができるわけなんですが、「上手に」というところにわたしは、いくつかの面白みを感じています。
何しろ、5種類のブラシ(タッチの太さ)の選び方や指の動かし方次第で、19世紀までの画家の真似事をすることができるんです。写真的な光の描写を目指して(カメラ・オブスクラを使って?)いたというフェルメールにこのアプリを知らせたら、びっくり仰天でしょうね。
わたしは早速、ゴッホ風肖像画、モネ風風景画、セザンヌ風静物画を描いてみました。が、いちばん好きな画家のひとりであるゴーギャン風タヒチの女画を試してみようと思って、ちと考え込んでしまった。ゴーギャンのタヒチ時代(つまり、証券会社のサラリーマン生活と妻子を捨ててタヒチに移り住んだ後)の作品は概して、筆の跡がないんです。塗り方に迷いが見えず、ぺたっと平坦な塗り絵タッチ。
タヒチゴーギャン的に素っ裸で横たわる女性の写真をモチーフにしたとして、さて、タヒチゴーギャン風に仕上げることができるのでしょうか? 試す価値はありそうです(しかし1枚仕上げるのに20分ぐらいはかかりますんで、正月休みの課題にしようかなぁ)。
メガネっ娘モナリザをお楽しみくだれ〜

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