山口大学のTim先生が、Jonny Liの撮影したわたしたちの写真を、英会話の教科書に使用してくださった。
Text by timtak.
この嬉しいお知らせをきっかけに、いくつか考えたことがある。
出版や広告の企画や編集、ディレクターの仕事をするうえでは、著作権法の産業財産権法や知的所有権法は常に気を引き締めていなくてはならない(事実、多くのクライアントやクリエイターとの間で、著作権についてのトラブル処理を経験したことがあるし、これからもあるかもしれない)。
クリエイティブな仕事にかかわるならば、わたし自身の制作物についてはもちろん、いっしょに仕事をする写真家やイラストレーターなどの権利を守る必要があるし、責任を持って権利を守ることで、クリエイティブ・コモンズのライセンスも活きていくと思っている。
わたしがメディアアーティストとしてFlickr!などに展示する写真のほとんどは、CCライセンスの "Some Rights Reserved" を採用している。
というのは、ウェブ上での情報共有やコミュニケーションの奥深さは計り知れないけれども、自分と同じように、(ちょっとわかりづらい権利であるクリエイティブ・コモンズの)「何らかの権利が発生していること」を理解しながら欲しい情報を検索し、正しくデータ共有していきたい人もどこかに必ずいるだろうと信じているからだ。
Tim先生からは、Jonny Liが撮影した[sisters]というタイトルの写真に、
ご親切なライセンスをどうもありがとうございます! 英会話の教科書でつかせていただこうと思っていますが、妹(?すみません)も、ご指定のラインセンスでよろしいでしょうか。
だいたいこんな感じになります。現在は山口大学のみで使用しています。
というコメントをつけてくださった。
わたしのCCライセンスだと、わざわざこういうお知らせをしないで使用する人もいるし、もちろん、それでもOKということを表明しているんだけれど、山口の教育現場からこの写真を選んだことを知らせてくれたTim先生のおかげで、クリエイティブ・コモンズの権利について、わたし自身の理解が深まったと思うのです。
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